11月23日 岸城神社新嘗祭神賑行事恒例の京都瓜生山舞子連中による『石見神楽奉納』です。今年の演目は「頼政」「恵比寿大黒」「塵輪」「大蛇」。
石見神楽とは
島根県西部:石見地方で継承されている伝統芸能。八調子と呼ばれるテンポの速いお囃子が大きな特徴であり、他の芸能に類を見ません。石見地方だけでも150以上もの神楽団体が存在し、秋祭りには各地の神社で朝方まで舞い奏でます。演目は『古事記』『日本書紀』などのストーリー性のある内容が多く、それ以外にも各団体オリジナルの創作演目があることも特徴のひとつです。
「頼政 よりまさ」
平安時代末期 近衛天皇の時代、毎夜丑の刻になると東三条の森から黒雲が湧き出て御所・清涼殿の上を覆いつくすと、天皇はうなされてしまう。天皇はその怪異の退治を弓の名手である源頼政に命じる。頼政は随神の猪早太と共に黒雲に矢を放ち落ちてきたのは、鵺という怪物であった。
「恵比寿大黒 えびすだいこく」
出雲国美保神社の御祭神、恵比寿様とその父神、大黒様の鯛釣りの神楽。めでたい演目として結婚式などでも舞われる。
「塵輪 じんりん」
石見神楽を代表する演目のひとつ。第14代仲哀天皇の頃、異国より数万騎の軍勢がの日本に攻め来る中に、塵輪といい、身に翼を持ち人々を害する悪鬼が黒雲に乗って飛来する。それを聞いた天皇は、随神の高麻呂と共に天鹿児弓、天羽々矢をもって塵輪を迎え討ち、激戦の末これを退治する。
「大蛇 おろち」
悪行により高天原を追われた須佐之男命は出雲国、斐伊川にさしかかる。すると、八岐大蛇に苦しめられる老夫婦とその娘、奇稲田姫に出会う。そこで、須佐之男命は毒酒を作らせ激しい合戦の末、見事大蛇を退治し、奇稲田姫と結婚するのであった。
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